運送業の労務状況と配送料

 ここ一年くらいで、運送業の過酷な労務状況の問題点がクローズアップされ、各社、従業員さんの待遇改善を始めました。受注量を減らしたり、料金を改定したり・・・

 

 先日、ミネラルウォーターを定期購入している知人が「配達の人が毎回睨んでくる」と苦笑いしておりました。まあ、あんな重たいもの、睨みたくもなりますよね。(笑)

 

 今まで、本来支払うべき代金より安く配達してくださってありがとうございます。まあ、安い方がよいのだけれども、特定の業種の人から搾取しているのも心苦しいです。

 

 宅配業界に詳しい知人から聞いた話ですが、都会を中心に配達員の確保が今でも厳しいエリアが多発しているようです。

 Yさんは極力正社員か直接業務委託契約を交わした人を中心に業務をしているようですが、Sさんは営業所長判断で孫請けなどを使い始めています。

 

 最近の相場で言うと(一日に稼げる額ですが、)21,000円から17,000円くらいらしいです。但し、車両は持ち込みでガソリン代も自分持ちです。区域や住民の生活パターンに熟知している人で真面目であれば、コンスタントに20,000円以上稼げるそうです。で、ブローカーのように人を派遣して一人一日当たり例えば3,000円とかハネたとすれば、10人派遣すれば、@3,000×25日×10人、で月額750,000円の収入となります。

 車と人を手配する自信のある人は、近くの営業所に行って交渉すればいかがでしょうか?実際、知人で成功している人がいます。

 

 一方、アマゾンさんは相変わらず、比較的安価(もしくはゼロ円)で配達してくれています。聞くところによると、こちらも安い値段で委託しているようです。さらに、需要を予測して、前もって商品を拠点に先送りしているところがすごいです。

 そのうち、市販品しか扱わない業者は大手だけに集約されるでしょうね。

 

 いずれにせよ、宅配という素晴らしいシステムを、利用者の私たちも大事に扱うべきでしょう。配送の方たちに対して、皆が少しだけでも優しくできればよいですね。

IHGブランドが好き

 ブランドにこだわりありますか?

 

 絶対にこのブランド、なるべくこのブランド、特にこだわりなし。逆に、決してこのブランドは選ばない、なるべく選ばない・・・

 

 例えば、コンビニならなるべくセブンイレブンとか、飛行機はANA優先とか、それぞれにこだわりがあると思います。

 

 私の場合、ホテルは極力IHGグループの中から利用しようとしています。

 

 長年、出張の多い(といっても月に5泊から7泊程度ですが)生活を送っています。若い頃はなるべく同じホテルに泊まってスタッフの人たちと仲良くなり一緒に飲みに行ったりとかもしておりましたが、その後、なるべく色々なホテルに泊まる経験をしてみよう、と考えるようになったこともありました。

 

 そうこうしているうちに、数年前にたまたま、ANAクラウンプラザホテル新潟さんにお世話になった時、ものすごく丁寧に応対していただいて、それから極力、IHGさんを選ぶようになりました。

 

 もちろん、IHGさんの中でも残念なサービスのホテルもあるのですが、そう言った残念な部分が時間とともに改善されていくかもしれないのを体験できるのも楽しいです。

 

 接客レベルの高いところで常連客になると、自分のことを覚えてくれるスタッフがじわじわと増えていき、目に見えないサービスプラスがあります。もちろんそのサービスはそのスタッフさんの個人裁量での善意とか好意なので、毎回毎回当たり前のように同じ対応をしてもらえるなど思ってはいけませんが・・・

 

 今日から本当は札幌出張でした。地震のためにキャンセル。飛行機もホテルも取り消しましたが、いずれもノーペナルティでした。まあ、地震などの場合、キャンセル不可で申し込んでいてもたいていのホテルなどではキャンセル料なしとはなりますが・・・(これもあくまでそれぞれのホテルの判断であり、当たり前にノーペナルティとは思ってはいけません。)

 こんなトラブルの時の、電話の応対やいただいたメール内容で、さらにそのブランドに対する愛着が高まっていっております。(笑)

 

 文末になりましたが、北海道で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。早期復興を祈念しております。

 

 落ち着いたころに、改めて札幌にお金を落としに行こう~

女子体操パワハラ問題ではなく、日本体操協会の組織体質の問題

 スポーツの世界の問題が芋づる式で表面化しています。

 今まで、当たり前で仕方のなかった体質が、団体以外の目に触れて正されようとしているのは良い流れではないでしょうか。

 

 女子体操の問題は、「日本体操協会の組織体質の問題」と「宮川選手と速見コーチ間のパワハラ問題」とに分けて考えれば少しわかりやすくなります。

 

 「組織体質」の面から・・・スポーツに限らず各種団体には「変な大人」がいっぱいいて、独特の習わしをつくっているものなのです。それを理解して、理不尽なことに合わせていくのも実力のうち、と考えなければ耐えられないことがしばしば発生するのです。自分を守ってくれる人に大切なタイミングで出会えるかどうかという運不運も重要になってきます。

 

 スポーツに関して言うと、小学校時代におかしな集団に所属していたとしても、のちに修正は可能ですが、中学生以降になるともろに競技人生に影響が出てくることとなります。高校入学や大学進学時のスポーツ推薦とか、各世代別の代表選抜メンバーになれるかどうか、とか・・・

 

 今、これまでの世間に知られていなかった理不尽さが修正される時代がやってきたのかもしれません。才能があるのにつぶされる子供や選手たちの数がグンと減ってほしいと願います。

 

 組織の理不尽さはスポーツの世界に限らず、例えば、会社などでもあるわけなのですが、仕事の絶対的スキルがあれば、本人が組織を選ぶことのできる力を得ているはずですので、スポーツ組織の中での怪しいしきたりと同列には扱えないですね。

 

 「宮川選手と速見コーチ間のパワハラ」の面から・・・これ、暴力を振るわれても納得をしている、アメとムチ、DV男から女の子が離れられない関係と似ている気がします。本人同士が納得しているからよい、とはなりません。パワハラやセクハラは当事者同士が問題にしていなくても、それを目にした人が不愉快に思えばやはり問題です。

 それに、こういういびつな成功例を承認してしまうと、勘違いした人が別の被害者をつくってしまう可能性もあります。

 

 会社組織から理不尽さを完全に除去することは期待しておりませんが、スポーツや芸術の世界は未来に向けて浄化していってほしいと切に願います。

スルガ銀行、シェアハウス投資向け融資の不正

 シェアハウス投資・・・

不動産業者らが長期の家賃収入を約束し、会社員らをオーナーとして勧誘。その後、業者の経営が破綻して、オーナーも道連れ・・・銀行もグルだった?

 

 昔はお金を持っている人にオイシイ話を持ち掛けて出金させる、のパターンでしたが、最近はお金を持っていない人にも借金させた上でそのお金を出させるが珍しくなくなってきました。

 

 不動産投資は、昔からあるのはありましたが、資産に余裕のある方や投資に特別詳しい人たちだけの世界でした。

 ところが最近は、一時期よりは減りましたが、自宅や会社、スマホまでに不動産投資の営業電話まあまあかかってきますもんね。

 

 低金利時代の今、銀行利息や株式・投資信託等よりリターンが多いということで、不動産投資も選択肢の一つだと考える人もいるでしょう。ただ、丸ごと借金してまで投資して、ハイリスクを背負うことはお勧めしません。

 土地を持っているのであればまだしも、ほぼ全額を借入でまかなうなんてオソロしすぎます。だいたい、優良物件なら電話勧誘しなくてもお客は寄ってくるはずですから・・・

 中古物件でも良い物件は大手の投資信託銀行などが抑えて、自行の優良顧客にそのまま流しています。

 

 例えば、その家賃保証してくれている不動産業者が倒産したら家賃保証はどうなるのか?とか、その物件内で事件などが起こり家賃相場が下がったらどうなるのか?などを考えると、一部屋から数部屋しか所有しないことのリスクがいかに大きいかはわかるはずです。

 私の周りにも結構苦しんでいる人おります。最初の2年くらいは嬉しそうでしたが・・・

 

 スルガ銀行はこの問題が起きるまで金融庁から「優良地銀」として褒められておりました。シェアハウス融資以外にもシニア向け融資など他行が手を出しにくい分野に目をつけたりしています。

 

 そう言えば、都銀勤務の友人が言っておりました。「融資した顧客が5年間普通に元利払いしてくれたら、その後どうなっても全く責任は問われない」と。この都銀だけなのかもしれませんが・・・5年超将来に、保証協会に押し付けることを前提の仕事をする銀行マンも少なからずいるでしょう。

 

 こういう企業体質って絶対変わりませんから。スルガ銀行、今後、どうなるでしょうね。

 

 投資・・・簡単に儲かる投資なんてありませんよ。しっかり勉強して、全部スッてしまっても人生が終わってしまわない程度にマネーコントロールしましょう。

 

 投資に限ったことではありませんが、こういうところで一番儲けているのは手数料収入を得ている連中だということだけは覚えておいてください。

 

 そして、凡人は「労働が一番ローリスク・ハイリターン」だということを再認識いたしましょう。

クーポン券、使いますか?

 割引券やお試し券・・・ペーパー、デジタルを問わず、クーポン券が世の中に出回っています。

 

 クーポン券を全く使わない人もいるようですが、私は「使うこともある」派です。

 

 数年前に「いい歳した大人がクーポン使うなんてみっともない」という書き込みをしていた若い女性がいて、少し物議を醸したことがありました。

 「そうか。クーポンを提示したら、若い女性店員に軽蔑されていることもあるのか」と勉強になりました。(笑)

 簡単にクーポン券を手に入れる環境があったとして、たとえ数十円でも安くなるのであれば、利用しない方がお金を大事にしない人、だと思ってしまいます。

 

 クーポン利用することは、クレジットカードのポイントとかにこだわるのと同じ感覚だと思うのです。

 

 但し、クーポン券を利用する場合は、店員さんとのやり取りがスムーズになる程度の気遣いはしています。(さっと出す、さっと注文する、金額がいくらになるか事前に計算しておく・・・)

 

 とはいうものの、欲しいものを売っているショップはクーポンを発行していないし、例えば、ハンバーガーショップで定期的にクーポンを発行しているところの場合、クーポンがなければまず買いません。吉野家さんはノークーポンでも利用しますが・・・(笑)

 

 お店の立場からして、クーポン発行は経営的にどうなのでしょうか?宣伝効果や集客効果はある程度あります。私の経験では、品質が並上レベルの商品やサービスを提供しているお店であれば、定期的なクーポン発行はケースバイケースでOKだと考えます。ハイレベルもしくは相当なリーズナブル店では定期的なクーポン発行することによって、そのお店自体や取扱商品・サービスの価値を下げてしまうことになるので避けられた方がよいと思います。

 

 かつての失敗例として、マクドナルドさんが割引率の高すぎるクーポンを長期間にわたって定期的に発行してしまい、自ら商品価値を下げてしまった、顧客の内的参照価格を元に戻すのに相当苦労したことがありました。

 レストランで、クーポンに下手に手を出して苦しみのループに嵌まっているところが結構な数あります。

 

 消費者としては、クーポンの有無に関係なしに、自分に必要なものにお金を使いましょう。商売人は、クーポン以外の宣伝方法を実践して、自らの商品力を維持向上させましょう。

日大体育会のトラブルが止まらない

 日大アメフト部悪質タックル事件、チアリーダーパワハラ事件・・・

 おまけに、アマボクシング協会の山根会長も日大の客員教授だったとは。(笑)

 

 だいぶ前にも書きましたが、例えばA大学の体育会B競技の体質は、A大学の他のほとんどの体育会のそれとも似ていると思って間違いないです。

 もし、日大体育会の現役選手やOBの知人がいるのであれば聞いてみてください。(笑)

 

 日大は偏差値的には並上レベルで、まあ、一般人からすればボチボチの大学だと思います。スポーツや芸術系を特にうまく活用して、ブランド力を高めてきた大学です。

 日大の体育会系出身者は、理不尽なことに対して耐性があり、日本の官僚的な会社ではそれなりに評価されてきました。

 今までは「潰れる奴が弱い、悪い」が常識でした。個より組織を重視するやり方。ハチやアリの世界と同じです。

 

 大昔と違って、クラブを辞めたら学校まで退学しないといけない、という雰囲気はだいぶ無くなってきたようです。ラグビー部に所属していた私のよく知っている子が数年前に脱走した時も、学校は辞めなくても大丈夫でした。(笑)

 

 国立や早慶といった偏差値高めの大学でも、体育会には独特の雰囲気があります。良いか悪いかは別にして・・・スポーツの世界も発展途上なのでしょう。才能あるのにつぶれた子もたくさんいると思います。

 

 日大は他の体育会も含めて当分、リクルートに苦戦するでしょうね。

 

 スポーツ推薦で大学を目指している高校生の皆さんは、そのクラブの体質や雰囲気をよく調べてから学校選びをしてください♪

大阪市の吉村市長、全国学力テストの成績を教員のボーナスなどに反映させる方針

 全国的にはあまり話題になっていないですが、今月2日、大阪市の吉村市長が全国学力テストの成績を校長や教員、学校予算に反映させる制度を導入する考えを発表しました。

 政令指定都市の中で最下位が続いているなど長年低迷していることに危機感をもったから、とのこと。

 

 これ、典型的な現場を知らないリーダーのやり方です。自分が教員だったらどう対応をするかを考えれば明白です。

 

 起こり得ること・・・

  • 普段の授業をおろそかにして、テスト対策に比重を置く先生が出てくる。→ 見かけの点数は上がるかもしれないが本当の学力は上がらない。
  • 事前に酷似問題を学習する、試験当日答えをささやくなどの不正が増える。 → 今でもそういうことをしている先生がいるようです。
  • 成績の悪い子を当日休ませる。→ これも今でもあるようです。

などなど・・・

 

 橋下知事時代に地方公務員の給与カットを断行し、優秀な先生が少なからず近隣の府県に転職していくいという現象もありました。

 今後、大阪市の先生のレベルは徐々に下がっていくことでしょう。

 

 ボーナスだけではなく、学校予算を削ればもろに子供たちにしわ寄せがきます。負のスパイラルです。

 

 大阪の公立学校に通う子供たちの学力平均が低いのは、他県と比べて、極端に成績の悪い子供の比率が高いからです。真面目に受験しない子供の比率も・・・

 

 地域と学校のつながり、親と先生の関係、短期では解決できない、誰も説明のできない文化が染みついています。

 

 残念ながら大阪市民は、今の大阪の公立学校には期待していません。この成績の上がらないといわれる、だらしない組織で育ったことが、大人になったとき、プラスに作用することもあるのです。

 

 部下(教員)をお金(賞与)で威嚇する以外の方法を考えてほしいものです。ヒントは学校の外にあるかもです。まず、シニアを利用した地域密着から始めてはいかがでしょうか。