オウム事件と死刑制度の是非
オウム事件の死刑囚13人の刑が執行されました。
オウムが事件を起こすちょっと前、昭和の最後頃でしょうか。大学のキャンパスにはいくつかの新興宗教が入り込んでいました。
バブル景気が膨張し始めたころで、今から考えるとあの世の中の浮かれ方は異常でした。
そんな中、派手な雰囲気に馴染めなかった偏差値の高い、真面目すぎる若者の一部が、「新興宗教こそが自分の居場所だ」と考えてしまったのでしょう。ちょっとしたタイミングの違いで、たまたま入信した人やしなかった人がいたに違いありません。
個人的には、麻原元死刑囚とそれ以外の元死刑囚が同じ「量刑」というのは釈然としないです。
死刑制度そのものについては、国際世論の流れから判断しても、日本でもいずれ廃止となるでしょう。昔、むごい法律が一般常識として受け入れられていたけれども、後に「なんであんな法律があったのか」というパターンは少なくないですからね。
とはいうものの、今、日本で死刑制度が現にあって、被害者の遺族などが厳罰を求める感覚は別に野蛮なものではないとも思います。この話題も短くまとめることはできないですね。
非科学的な事象は信じない私ですが、たくさんの死刑執行を指示した法務大臣って、その後、幸せになっていないような気がします。(例外もありますが・・・)
歴代執行人数を更新したなどの記憶に残る大臣・・・松浦功氏7名、肺炎、呼吸不全で死去。鳩山邦夫氏13名、67歳で病死。谷垣禎一氏11名、自電車事故で容体不明。
「バチが当たった」とは思いませんが、潜在的ストレスが病気や事故の原因になっているのかもしれません。
私は能力的にも性格的にも法務大臣には向いていないようです。